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 例えば第二次世界大戦では同盟を組んで共に敗戦国になったり、先頃の選挙では圧倒的多数の与党ができたり(直接の選挙結果は正反対だったわけですが)、ブッフバルトが浦和レッズの監督だったり、高原はHSVで活躍したり(してんのか)と、いろいろと共通点がある(あるのか)日本とドイツでございます。
 今年は「日本におけるドイツ年」ということで、国家規模での交流も盛んなようですが、それ以上に盛んなのが一般庶民を中心にした文化交流であり、結果的に僕等が直接的にドイツのことを知ることができるのは、今も昔もドイツテクノ勢の来日公演だったりもします。
 ふと気がつけば、ドイツ産のテクノミュージックは所謂「エレクトロハウス」と呼ばれるものが中心となってしまいました。いや、むしろドイツ産にとどまることなく、その影響は全世界に拡大しているし、テクノにとどまることなく、プログレッシブハウスやトランス方面にまで明らかに影響を与えています。テクノ・ハウス・トランスといった四つ打ち音楽の縦割的ジャンル分けをグラグラと揺さぶるほどの存在が久しぶりに現れてきたようですね。
 少なくとも3年前のドイツのテクノのメインストリーム側は所謂「ディスコテクノ」と所謂「クリックテクノ」に完全に二分されていたわけですが、両者の関係に突然に春が訪れ、テックハウス的な流麗感を取り込んでメキメキと台頭してきました。刺激的なブリープ音はエレクトロのそれであり、絶妙にアゲとサゲの中間を行くテンションはハウスのそれであるわけで。Get PhysicalやSystematicといった新興レーベルが力をつけ、KompaktやBpitch Controlといった老舗も自然にシフトチェンジすることによって大きな波となってダンスフロアを飲み込んでいきました。TiefschwarzやBooka Shadeのブレイクも大きかったけれども、決定打としてはAlter Egoの「Rocker」がジャンル不問の大アンセムとなったことじゃないかと思います。そのへんのアーティストにNo-Futureが与えた影響というのは、また後日誰かが語ってくれることでしょう。

 そんな10年に1度の巨大ムーブメントが進行形となっている真っ只中にGebr. Teichmannがジャパンツアーを行います。彼等が運営するレーベルFestplattenは、多少マニアックなところではありますが、その個性的なリリースで、数多くのクラウドを熱狂させるに至っています。KompaktやKompakt EXからのヒットも記憶に新しいところではありますが、大きなムーブメントは、このFestplattenのような良質なレーベルが増えることによって成り立っていることを再認識して欲しいと思います。東京と大阪の2箇所のみではありますが、ビール片手にダンスフロアで太いベースと阿漕な上音に舌鼓を打ちつつ、「あー、うん、ここってドイツだったよなー」と勘違いしてみていはいかがでしょうか。それこそが国際交流外交政策。頭で考えるんじゃなくて体で感じましょう。日本の首(以下自粛)

Gebruder Teichmann Japan Tour
11月11日金曜日・東京広尾「D-Haus」
問:http://d-haus.jp/
11月12日土曜日・大阪千日前「United Underground鶴の間」
問:http://www.sound-channel.com/tsuru/
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[ 2005-10-31 (Mon) ]  
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 またご無沙汰してしまいましたね。申し訳ありません。ようやく店内のメンテナンス作業も終了しました。今は特に、この作業によって大きな変化として現れる部分はほとんど無いとは思いますが、もっと先になればいろいろと芽を出していってくれるはずです。なんとなく楽しみにしておいてください。

 さて、No-Futureの意義を問い直すシリーズ二回目。今回は、Vogelが確立した実験精神に集った、イカれた連中をできる限り紹介していきたいと思う次第。
 まずはTobias Schmidt。一般的なファンキーさからは程遠い独特のペラペラなグルーヴ感と、TGに象徴されるインダストリアル根性が炸裂するノイジーなサウンドが特徴的。というかキワ者揃いの、このシーンにおいても異端な存在。Sativaeからのリリースでデビューを果たすものの、名を馳せるきっかけとなったのはNeil LandstrummとのユニットSugar Experiment Stationが1996年にScandinaviaからリリースした「Ultramonotone」。驚くほどに破壊的でポップで、永遠のクラシックの仲間入りである。あるよね?
 Steve GlencrossとともにSativaeの設立に関わったDave Tarridaは、Tresorを中心に活動。DJとしても素晴らしい評価を受けているだけあって、グルーヴのスウィング感覚はずば抜けているといえる。Tresorからリリースされたアルバム「Paranoid」(2001)はもちろんのこと、Mix CD「Globus Mix Vol.6 Dave Tarrida Plays Records」(2002)は、どこかで見つけたら必ず聞いてみて欲しい。後述するつもりではあるが、No-Futureがポピュラリティを獲得後、発展的解散前の、最もスリリングな時代の空気が、しっかりと封入されているから。
 Justin BerkoviがMosquitoと出会うのは1997年。その後は(今は亡き)Force Incに戦いの場を移し、さらにレーベルPredicamentsを設立するなど活動のペースをアップ。Pro-jexやDjax-Up-Beats、Harthouse、Music Man、そしてTerminal-Mなど、リリース歴のあるレーベルの名前だけを並べると、この多様性は明らかに異質。もしかしたら、No-Futureといわれる集団にあって、最も広い層に受け入れられてきたアーティストなのかもしれない。ダンスミュージックとしての機能性に加え、背筋を冷やりと凍らせる毒を注入した、その危険なサウンドは、確かに病みつきになるはずである。
 そしてSubheadである。日本で抜群の知名度を得ているDJ SuemeことPhilとJason、そして初期にはJamie Liddleを擁した変態集団は、ロンドンを本拠地とした点で、他のアーティストとは異質な存在。レーベル名を「Subhead」として1997年から匿名性の高い作品をリリースする。全くインテリジェント性を感じさせない荒削りな音作りは、テクノというよりは、むしろパンク。No-Futureというカテゴリにも収めようにも収まらない。とにかく、最高にかっこよかったのだ。Tresorに残した唯一のアルバム「Neon Rocka」(2000)は、少し早過ぎた本物のエレクトロクラッシュ。
 最近パパになったと噂のSi Beggは、Buckfunk3000やCabbage Boy名義などを使い分けながら天才振りを発揮する。Cristian Vogelとは旧知の仲で、共にInevitechなるユニットを組んでいたのは1994年。Mosquitoの設立にも関わっている。ただ、彼の場合は、恐ろしく軽い身のこなしで多彩な作品をリリースし続けるので、単純なカテゴライズは危険。Novamuteでの成功やNoodles Discothequeのカルトヒットなど、その功績は語り始めるとキリが無くなるので、このへんで。
 さらにTube Jerk。またの名をTim Wright。来日公演を終えたばかりの彼については、あまりにも語ることが多過ぎてたまったもんではないので、また場を改めて語ろう。そのうちに。
 最後に海を渡ってアメリカ合衆国にも目を向けてみたい。ヨーロッパ中心のシーンに、唯一ニューヨークから交信を続けたのがAdam X、Frankie Bonesの弟。レーベルSonic Grooveから、テンションがブチ切れるほどに硬質なインダストリアルサウンドをリリースした。この素晴らしき地下ネットワークは、大西洋をまたぐことに成功したのである。Neilが拠点をニューヨークに移したこともAdam Xがいたからだろう。そして、このニューヨークのシーンは、The HorroristことOliver Cheslerという突然変異体を生み出すことになるのであるが。それは、まだ先の話。
 他にもIbrahim Alfaや、Bill Youngman、Daze MaximによるSerial Killer Haircut周辺の動きなど、おもしろい連中は山ほどいるのだが、今回はこのへんで。
 そして。Cristian VogelとNeil Landstrummが種を撒いて以来、ずっと地下で根を張ってきたこの現象が、ついに表舞台の鉄板を突き抜ける事態が勃発する。時は1997年。「(Don’t) Take More」のリリースである。ようやく「No-Future」という言葉が誕生する、このつづきは、また今度、気が向いたときに。
[ 2005-10-14 (Fri) ]  
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[ 2005-10-04 (Tue) ]  
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